良い風土を生み出すために必要なこと ①

良い風土を生み出すために必要なことの第一は、「社内でのコミュニケーションを分厚くすること」だと思います。良い風土になっている会社は、ほぼ間違いなく、社内でのコミュニケーションが分厚くなっていて、なおかつそれがスムーズに流れるようになっています。
一方、風土がよくない会社は、社内でのコミュニケーションがほとんどなかったり、あったとしても後ろ向きのものばかりだったりします。後ろ向きというのは、会社への批判であったり、人間関係に関連する陰口だったりすることが多いでしょう。こうした会社は、どこかでコミュニケーションを改善していかないと、ますます負のスパイラルに陥ってしまいます。

私はよく、会社の中には、「3つの清らか」が必要だとお伝えしています。一つは、一人ひとりの心の清らかさ、次は組織の中の情報伝達の流れ、つまりコミュニケーション清らかさです。これらの2つがちゃんとできていると、そのうちに経営成績が改善し、3つめのキャッシュフローの清らかさにつながっていくと考えています。
従って、コミュニケーションが分厚くなっていない会社は、将来的にはキャッシュフローの途絶の心配が常にあると思っています。

次に、コミュニケーションを分厚くするということを第一に挙げた理由は、は、やる気さえあれば、すぐにでも、手軽に、誰でも実行できるからです。そうなっていないのは、これまで皆さんがその必要性を過小評価するなどして、やる気を起こさなかったからです。

ただし、コミュニケーションを厚くするといっても、その中身について考えることも大切です。何でもいいから、楽しく話をすればいいというわけではありません。

その際にぜひ覚えておいていただきたいのは、社内には「公式的なコミュニケーション」と「非公式的なコミュニケーション」が存在しているということです。
「公式的なコミュニケーション」は、上司からの指示のもと必ず出席しないといけない会議や朝礼などです。一方の「非公式的なコミュニケーション」は、仕事の合間に隣の社員とする雑談であったり、仕事が終わってからの飲み会やサークル活動といったものです。
良い会社であればあるほど、公式的なコミュニケーションでは、皆が成果に向かってその場に参加しています。また、良い会社であればあるほど、非公式的なコミュニケーションの場が数多く、社内に存在しています。

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