良い戦略を作って、実行していくための取り組み②
取り組みの二つめは、「社内に、戦う風土を作る」ことです。
よくお話することなのですが、個人が成果を出すためには3つの要素が必要です。その3つとは、「意識」、「意欲」、「スキル」です。
前回お伝えしたのがまさしくこれで、その代表例としてフレームワークをお伝えしました。あと必要なのは、意識と意欲です。これを組織に当てはめると、「風土」について考えないわけにはいきません。もっと簡単に言うと、個人でいうところの意識や意欲に相当するのが、組織では風土ということになります。
組織(会社)の中にいる社員たちがどのような姿勢や考え方で日々、仕事をしているのか。その人たちは前向きで、やる気がいっぱいなのかどうか。こうしたことはすべて、その組織(会社)の風土として表れてきます。
さて、ここでもう一つ考えておかなければいけないことは、ではどのような風土が「良い戦略を作って、実行していくために」ふさわしいのかという問題です。
そのことを考えると、単に「良い風土」というだけでは、不足感があると思います。だからこそ、「戦う風土」と、最初に書きました。「戦う」というとちょっと勇ましいイメージがありすぎるかもしれないので、今後、よりふさわしい言葉が見つけられれば変更するかもしれません。が、要は、論理性であったり、効果性であったり、高い目標を掲げたり、諦めずに粘り強くやり抜く姿勢であったり。そんな要素が必要だと思っているということです。