良い戦略に必要なこと ②

良い戦略に必要なことの二つめは、「組織のメンバー誰に対しても、シンプルに説明でき、納得してもらえるものであること」だと思います。
この点については、「良い戦略、悪い戦略」リチャード・ルメルト著からの、次の引用を読んで考えを深めてみて下さい。

「戦略とは、何か野心を抱いたとき、あるいは何か新しい変化に直面した時に、リーダーシップや決意をいつどこでどのように発揮すべきか、その道筋を定めることである。」

「必要なのは、目前の状況に潜む一つか二つの決定的な要素、すなわちこちらの打つ手の効果が一気に高まるようなポイントを見極め、そこに狙いを絞り、手持ちのリソースと行動を集中すること、これにつきる。」

「良い戦略は、目標やビジョンの実現以上のことを促す。良い戦略は、直面する難局から目をそらさず、それを乗り越えるためのアプローチを提示する。状況が困難であるほど、行動の調和と集中を図り、問題解決や競争優位を導くのが良い戦略である。」

「悪い戦略は厄介な問題を見ないで済ませ、選択と集中を無視し、相反する要求や利害を力づくでまとめようとする。悪い戦略は目標、ビジョン、努力、価値観といった曖昧な言葉を使い、明確な方向を示さない。もちろん、目標やビジョンは人生において大切なものではあるが、それだけでは戦略といえない。」

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