経営者の役割

経営者にとって、日々大切な課題は、いかに売上を上げて会社を存続させていくかということだと思います。これは間違っていません。ただ、ここだけに意識がいってしまうと、近視眼的な思考に陥り、本来の目的を見失ってしまうと思います。「売上高を上げる」や「会社を存続させる」は、本来の目的を達成するための一つの過程、もしくは手段にしか過ぎません。

経営者の役割といえば、おそらく誰しもすぐに思い浮かぶ言葉は、「リーダーシップ」と「マネジメント」でしょう。これも間違ってはいないと思います。ただ、リーダーシップであるとか、マネジメントという言葉をきくとそれだけでなんとなく分かったような気がするが、実際には何をすればよくわからいないという経営者も多いようです。

そこで、よりわかりやすい言葉に置き換えると、経営者の役割の第一は、「会社が目指す方向を示し、全員に周知する」ことであると思います。

そして次になすべき役割は、「(そこに至るための)戦略と組織を作り、そこに常に息吹を吹き込み続ける」ということになるでしょう。息吹を吹き込み続けるためには、そのための「仕組み」が必要ですし、経営者自身がそのことを理解して、つまりそういう意識を持って、日々の仕事を進めることが大切です。

これらの点を正しく理解していると、為すべき「日々の仕事」の姿が、正しく理解できるようになると思います。

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