初めに、新入社員に伝えていること ②

初めに、新入社員に伝えていることの二つめは、仕事にしっかりと取り組むことで、だれでも「人として成長することができる」ということです。

ほとんどの新入社員が、会社に入って仕事をする意義を「働いて、対価を得ること」においていると思います。初めはそれで、OKです。だけれど―これは仕事をしながら、あちこちで頭を打ったりしながら気づいていくことだけれど―仕事をする本当の喜びは、誰かの役に立ったり、その道や研究の中で思索や考え方を深めていったり・・・そうすることで誰かの幸せに貢献することができたり・・・そんなことがとても大切なんじゃないかと思っています。

私は、そんな風に考え、行動できる人のことを、「自律型人材」という言葉で説明しています。その説明の途中で、例えば「自立」と「自律」の違いを話したりしています。新入社員の皆さんにとっては、きっと切り分けがむずかしいままなんだろうなぁと思っています。だけれど、いまはそれでいいんです。そういう話をしていたという記憶が少しでも残っていてくれれば、将来またそれに近い言葉を聞いたり、そういうことが必要な状況に陥った時に、大きな気づきにつなげてもらえるだろうと思っています。

 

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