マーケティングについて ①

巷には、「マーケティング」という言葉が溢れています。私は1級販売士という資格を持っているのですが、つい先日はその更新に必要な研修を受講していました。その研修のタイトルは、「消費者志向のマーケティング」というものでした。その名まえから私が事前に想像していたのは、どのようにして消費者のニーズをくみ上げていくのかといった内容だったのですが、話の主な論点は消費者からのクレーム対応でした。これはほんの一例なのですが、今日のビジネスの現場では、あらゆるところで「マーケティング」という言葉が飛び交っていて、それをお互いにわかったようで、分かり合えないままで使っているのではないかと、常々私は考えています。

こんなふうな混乱を避けるために、実はアメリカや日本にはマーケティング協会なる組織があり、そこでマーケティングの定義が明確に規定されています。例えば、アメリカマーケティング協会では、次のように規定されています。

「マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである」

しかし、一般の経営者やビジネスマンがこの言葉だけを聞いても、何のことかよくわからないのではないでしょうか。

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