経営とは②

前回お伝えした、私の経営の定義について、少し解説を加えてみたいと思います。

「利益とキャッシュを創出しながら、」

多くの経営者や社員の方々が、経営とは「売上高を上げること」だと考えておられます。もちろん、経営をする上で、売上を高くすることは大切なテーマのひとつです。けれど、そのことばかり目が行っていると、大きな失敗をすることになります。ことに、日頃、決算書をよく見ていない、もしくは見方がわからない経営者や経営幹部ばかりの会社は、その危険性が大きいと言わざるを得ません。なぜなら、こうした企業はコスト管理意識が不足していたり、将来を見据えた投資が出来ていなかったりするからです。コスト管理意識が不足している会社は、売上が伸びていても営業利益の段階で大きなマイナスを計上していたりします。社員は皆、忙しく働いているのに、会社は危険な状況に向かっているというケースも少なくありません。将来を見据えた経営ができていない会社は、常に行き当たりばったりの経営となっています。当然、こうした企業も例えば、突然の出費を繰り返すなどして、資金繰りの悪化を招いたりしています。

経営する上では、まず何より利益を出すことが必要です。当然のことながら、利益がなければ、経営を回し続けることができません。ここでいう利益は、営業利益を指します。また、キャッシュは将来への投資のために必要です。新たな投資をしなければ、やがてだんだんと競争力の低下を招くしかなくなるでしょう。

 

 

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