目標や計画を立てるときの留意点 ②

今回のテーマについて、あと2つの視点から、述べておきたいと思います。一つは、私の個人的な考え方、もう一つはオーソドックスな考え方です。

・私の個人的な考え方

まず、目標を立てる際には、その仕事(なり製品)を捨ててもよいかどうか、つまり捨てても後悔しないかどうかを十分に考えるとよいと思います。例えば、私の場合は実際に、昨年、あるジャンルの仕事を止めることにしたのですが、その際にはこうしたふうに自分の中でよくよく考えたうえで判断を下しました。

コンサルティングの現場やセミナーの場面で私がよくお話するテーマに、「本当に売りたい製品と売れる製品」というものがあります。「本当に売りたい製品」というのは、その経営者や企業が心からやりたい仕事です。けれど、多くの場合、特に創業期などではそうした製品だけで十分な売上を立てることは難しいものです。だからといって、「いま、売れている製品」だけに頼った経営をずっと続けていては、何のために経営しているのかわからなくなってしまいます。だからこそ、上述のような考え方をもって、しっかりと自社のあるべき姿を常に思いえがいていたいものです。

計画については、物のみかたや考え方が自分と合わない人に、その計画を見てもらって、意見してもらうことが大いに参考になることがあります。

・一般的な考え方

目標については、簡単に手が届くところを目標に設定するのではなく、努力すればなんとか手が届くような高いところに目標を設定すると良いということがよく言われます。逆に、高すぎる目標は、やる気を失わせてしまうことにつながるので、気を付けた方がよいでしょう。また、その目標をいつまでに、どのような方法で達成するのかを、できるだけ具体的に検討しておくことが大切です。当然のことながら、これらはきちんと文章にして、参加するメンバーだれもが目にすることができりるようにして、意識の共有を図るようにしておくとよいでしょう。

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