事業コンセプトについて② 追記あり

今日は、兵庫県下の商工会議所さまの窓口で、事業計画書作成の支援を行っていました。お越しくださったのは2社だったのですが、その2社ともBtoCのお店で、共に2回目のご支援でした。第1回目は、企業の沿革や概要、経営者の思い、外部環境などについて確認をしていました。そして、今回の最重要テーマが、今月の経営問答のお題である「事業コンセプトをこれからどうしていくか?」 ということでした。その両社に、私が質問したことは、次の2点です。

・どのような価値を提供しているのか。

・それをどのように、届ける(伝える)のか。

私は、この二つの問いにしっかり答えられるようになっていただくことが、事業コンセプトを確立することになると考えています。例えば、今日もお話したことですが、牛丼の吉野家さんの価値は、「うまい、早い、安い」という宣伝文句そのもので言い表わすことができます。その価値を、全席カウンター、最少人数のスタッフによる効率的オペレーション、24時間営業などの手法によって提供しています。つまり、私なりに言えば、「シンプル&効率的な運営で、お客様の”安くて腹いっぱい”というニーズを満たす」ことが、事業コンセプトになります。それと比べるために、本日、もう一つの事例として挙げたのが、同じ和食のさとさんです。皆さんだったら、吉野家と比べて、「和食のさと」の事業コンセプトをどう定義されるでしょう?

<以下、追記 9/2>

ところで、「価値」については改めて考える機会を持つ予定ですが、ここで一つだけお伝えしておきたいことがあります。それは、「価値は、ターゲットとなる顧客がどんな人であるかによって、変わる」ということです。言い方を変えれば、同じAという商品を目の前にしても、全く価値を感じない人もいれば、高い価値を感じる人がいるということです。したがって、事業コンセプトはターゲットを主語にして作ることもできる、ということになります。

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