マーケティングについて ③

今日は2016年の大みそか。私は自分の部屋の大掃除にかかりきりでした。そんな中で、たくさんの本の埃を払ったりしていると出てきたのが、「日本一わかりやすい マーケティングの教科書」(重田修治著、明日香出版)という本。そういえば、自分もまだマーテケィングの何たるかがよくわからなくて、中小企業診断士の受験時代に買ってみた本でした。少し懐かしく思い出しながら、ぱらぱらとページをめくってみると、「マーケティングって何?」(同書P.164)という項目あり、そこではやはり、結局わかったようでよくわからないマーケティングっていったい何なんでしょう、という問いかけがなされています。その姿勢自体は健全なものだと思いますが、その書籍では、結局、「ここでは定義についての議論を行いません。が、いずれの定義も中心にあるのは、”人々が生活していく上での様々な交換活動”だということは明らかでしょう」という言葉で終わっています。」

私の定義はそれとは少し違っていて、前回のエントリーでお伝えしたとおり、「マーケティングは、お客様と対話する仕組み」だということです。

例えば、世の多くの営業マンは毎日たくさんのお客さまのもとを訪れて、いかに自社の製品が優れているかを語ろうとします。それはそれで、営業マンの務めとして正しいわけですが、そこには”お客様と対話する”姿勢はほとんどありません。営業マンが相手(お客様)のことをよく理解した上で、そうした売り込みをしているのであれば、さして問題はないのですが、そうした理解がないままでこのような押しつけがましい営業をしているのであれば、いつまで経っても成果はでないでしょう。

ここでしっかりと考えないといけないことは、「一体、何について対話するのか!?」ということですね。じつは、対話すべきことは多岐に亘るのですが、一つ最初に挙げるとすれば、「お客さまは自社の製品に価値を感じてくれているかどうか」ということに尽きます。

この点については、マーケティングの書籍よりも、人と人との付き合い方について記した自己啓発書であるスティーブン・コビーの「7つの習慣」から一項目が、より多く参考になる言葉を語っています。「7つの習慣」では、「(相手のことを)理解してから、(自分が)理解される」のだと、しています。

まだマーケティングについて十分に語りつくせてはいないとは思いますが、今回はここまで。それほど、マーケティングとは奥深いものとご理解ください。

ただいまは、2016年12月31日の午後5時30分。皆さまも、良き新年をお迎えください。

 

 

 

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